ひとまずキャンプ®︎

見切り発車で始めたこのブログ。キャンプのレポやコラムを書いていきます。

聖地巡礼がもたらす経済効果と悪質マナーが及ぼすマイナス効果

皆さん、ご存知ですか?

 

ゆるキャン△

 

ゆるいキャンプのことかな?最後の三角はテントかな?

 

炎上されても困るので、敵意があるわけでも否定するわけでもない事をあらかじめ申し上げておきます。

 

以前記事にした内容で、

「キャンプ場に聖地なんてない」
って言い放ったのに、思いっきり聖地化してる…。

 

 

経済効果とマイナス効果

 

1.聖地巡礼

 

聖地とは、宗教上に関する神聖な土地を指します。例えばエルサレムなどがそうです。

その他にも、映画やドラマのシーンで使われた場所など、ファンにとっては重要な土地となり、言わば「聖地となります。

その影響はアニメ界にも及ぼし、実際にある現実風景などを取り入れたアニメの重要な土地が「聖地とされ、そのシーンと同じアングルでの写真や、同じポージングでの撮影を行うことを聖地巡礼と呼ぶようになりました。

 

2.聖地巡礼の影響

 

一般的な目からすると、普段来ないようなところに人が集まり賑わいを見せる。

それ自体は、特に何も感じない。

 

「なんか人多いな〜」

 

ぐらいにしか感じないと思います。

ただ、その聖地が自分にとっても大切な場所だったら。。

たかはしの場合は、キャンプしたい病という不治の病を患っているので、ゆるキャン△の放送で聖地化したキャンプ場に、巡礼の波がきたら、眉間にシワが刻まれます。

予約が取れなかったり、激混みだったりすると、シワの堀が深くなって頭蓋骨に到達します。

 

浩庵キャンプ場(本栖湖)

ふもとっぱら(静岡)

陣馬形山キャンプ場(長野)

 

等々。

 

聖地になっちゃってます。

 

3.経済効果

 

2016年に公開されさアニメーション映画「君の名は。」の聖地である岐阜県は185億円の経済効果があったと言われています。

そこにいくまでの交通費や、現地での食事、お土産など、とにかく人がくればプラスの効果が生まれる。

 

今回のゆるキャン△でも同じことが言えるでしょう。

本栖湖のある山梨県や、ふもとっぱらの静岡、陣馬形山の長野。

そして、そのキャンプ場自体も勿論、経済が潤ってきた事でしょう。

それは当事者にとっても、自治体にとっても、多くのキャンパーにとっても嬉しいことである事は間違いありません。

いいキャンプ場でも、経営が成り立たなければ廃業になるのは当たり前のことですから。

 

わがままを言わせてもらえば「程よく混んで欲しい」というのがたかはしの本音です。

 

4.巡礼者

 

聖地巡礼する人はどんな人なのか。

何も差別化するわけじゃありません。

生まれたところや皮膚や目の色だけでは判断できません。

たかはしがバスの運転手なら、誰でも公平に乗車してもらい、公器を貫きます。

 

前置きが長くなりましたが、

 

ゆるキャン△を見てキャンプに興味を持った」

ゆるキャン△と同じことしてみたい」

 

大いに結構です。

むしろ、キャンプの良さを知ってもらう良い機会なので、個人的には大歓迎です。

 

キャンプを楽しむ権利は誰にでも平等にあります。

知らないことも沢山あるので、多少の間違いやトラブルもあるでしょうが、微笑ましく見守りたいと思ってます。

 

5.平等と公平

 

「野球のチケット料を支払った」

 

の対価とは何か。

それはサービスを「受ける視点」なのか「提供する視点」なのか。

 

提供する視点(平等)

ゲストに対して同じ高さの箱を用意した。

 

受ける視点(公平)

野球を観戦することができた。

 

こうも変わります。

どちらも「同じサービス」と言葉でいうのは簡単ですが、平等と公平を意識しないと出来ないものなのかもしれません。

 

6.客質

 

客質だなんて表現をしましたが、品定めをしようというのではありません。

不特定多数が集まる場所で、問われるのはマナーです。

キャンプ場に来る人の目的は様々ですが、その目的を達成して「満足」したい気持ちは共通です。

お互いが配慮し合い、気持ちよく過ごしたいものですね!

 

6-1.GOOD

聖地巡礼に話を戻します。

ゆるキャン△が好きという人はきっと沢山いるのだろうと思います。

元々キャンプをする人がゆるキャン△を見て、参考にしたり、キャンプあるあるを楽しんだりする。または、キャンプに行った気持ちになって癒される。

この場合は、全く問題ありません。

何故なら、マナーを弁えているし「わかってる」からです。

 

6-2.BAD

問題なのは「わかってない」人の存在です。

ネット上に出回ってる画像はご覧になりましたでしょうか?

 

別に犯罪を犯してるわけではありません。

傍若無人でマナーが無く、人に迷惑をかけているだけです。

罪に問われない = 悪いことじゃない

ということになるのだろうと思います。

 

このタイプの人に多いのが、権利を主張し平等を貪欲に求めます。当然のように。

剰え、写真を撮るだけだから料金も支払わないという無法者まで出る始末。

 

これは良くないですね。

 

もちろん、聖地巡礼だけに限った事ではなく、マナーの悪い、心無い人の行動により、キャンプ場のルールの改定や、最悪の場合は閉鎖を余儀なくされるケースもあります。

 

聖地巡礼に焦点を当てて話を進めると、その行動の故に、聖地が閉鎖してしまいかねないし、ゆるキャン△というアニメそのもののイメージが悪化して、放送禁止、絶版、続編なし、という未来もあります。

 

それを作り上げるのは自分なんだ

 

と自覚して欲しいです。

 

7.まとめ

日本国憲法 第14条

すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

 

その通りだと思います。

従って、思想も自由だし、個人の尊重もするし、幸福追求権もあって当然です。

 

ただ、それは

 

 

公共の福祉に反しない限り

 

 

です。

 

一方が幸福追求権を行使するあまり、他方の幸福追求権を侵害するのであれば、公共の福祉に反することになる。

 

実際にたかはしは幸福追求権を侵害されたくないので、聖地化してるキャンプ場は現在敬遠してます。

他にも同じ事を考えてるキャンパーもいるのではないでしょうか。

 

 

聖地巡礼が一過性のものでありますように。