来た時よりも美しく。役所に問い合わせてみた。
来た時よりも美しく
とは、ボーイスカウトの父と呼ばれるロバート・スティーブンソン・スミス・ベーデン=パウエルの言葉、
「自分が最初に見た時よりも、世界をいい場所にすべく努力しよう」
が元になっているという。
1857年2月22日〜1941年1月8日なので、死ぬ間際に残した言葉だったとしても、78年前からある言葉みたいです。
来た時よりも美しく。気軽にキャンプ、ひとまずキャンプ。
清掃キャンプ活動を始めてみて
清掃キャンプ活動を行うに当たって大切なことは、
「気負い過ぎない」
事だと個人的には思ってます。
ついつい、責任感や理想を求め過ぎてしまうが故に、焦燥感に駆られたりする事があったりします。
それは「のめり込み過ぎ」の状態だと自己診断してますw
「汚す人がいるから自然が壊れる」
これはその通りかもしれませんが、
「だから俺が大変な思いをする」
これは違うものだと考えるようにしてます。
ゴミを見ていちいちイライラしてたら身が持ちませんw早死にしちゃいますw
なので、「それとこれとは別、それとこれとは別、それとこれとは別」って自分に言い聞かせます。
来た時よりも美しく
の言葉の通り、自分で出したゴミ以外にも1つだけゴミを拾えばいいと思います。
また、それをしたからって驕っていいわけではないと思います。
自分の好きな場所などを汚されて、つい勢い余って感情的な言葉を吐いてしまう気持ちもわからないでもないですが、口を極めた悪口や口汚く罵る行為には反対です。
自治体や役所との連携
清掃キャンプ活動(ゴミ拾いボランティア)を行った時に出る懸念は、拾ったゴミの処理方法でした。
結論から言うと、
持ち帰る事が可能な分だけ拾う。
というのがスマート且つ現実的です。
試行錯誤しながらもひとつひとつ行動を起こして参りました。
https://www.campmedaka.work/entry/2018/12/19/120423
その後の自治体や役所とのやり取りは以下の通り。
※長いので結論にまとめました。
【たかはし】→【美化プラント】
田代運動公園付近の中津川河川敷に於いて、多数の方がキャンプをして楽しんでるかと思います。私もその1人です。
今に始まった事ではないのかもしれませんが、ゴミや直火跡が無数にあり、個人的にはその事に胸を痛め、出来る範囲で竃を崩し、炭を拾い、地面の復旧をし、捨てられたゴミを拾い自宅まで持ち帰っております。
しかし、中には粗大ゴミに該当するものや、子供用のオムツなど、個人の範疇を超えるものも多くありました。
前置きが長くなりましたが、このような現実を踏まえて、私個人、または我々のようなキャンパーが清掃を行わせて頂いた場合、その処理の方法をご相談したく思います。
キャンプをしにきてる方々なので、殆どの方の住所は愛川町ではありません。
例えば、ボランティア袋などの配布はございますでしょうか?または、清掃したゴミを一箇所にまとめてシールなどを貼っておけば回収して頂くようなことは出来ますでしょうか?
少しでもお役に立てればと思い、問い合わせをさせて頂きました。
返答頂ければ幸いです。
【美化プラント】→【たかはし】
日頃より町環境行政に御協力賜りまして厚く御礼申し上げます。
お問い合わせいただきました、中津川河川敷内における清掃活動について回答いたします。
田代運動公園周辺の中津川の管理に関しましては、神奈川県厚木土木事務所が行なっていますが、
町においても環境保全の観点から、5月の大型連休や夏の行楽シーズンに河川利用者へごみの持ち帰り
などについて職員による呼びかけ等を行なっているところであります。
さて、ボランティアによって収集されたごみにつきまして、ごみを河川敷内にまとめて置くことは、
他の河川利用者が誤った認識で同じ場所にごみを置かれてしまうことが懸念されますことから、実施に
あたりましてはお手数でございますが、事前に日程等ご相談いただければ、通常、町内在住者のみが
利用可能な施設である、美化プラント(町清掃施設)へお持ち込みができるように調整いたしますので、
ご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。
【たかはし】→【美化プラント】
ご丁寧な返答、大変にありがとうございます。
我々の行ってる清掃ボランティアの現状は、清掃イベントのような形式ではなく、キャンプしてる人に直接呼びかけて、個別で行なっております。
従って、美化プラントに持ち込ませて頂く場合、個別での連絡となってしまうように思われますが、それでも可能でしょうか?
例えばそれが河川敷で拾ったものと証明できないと難しいなどの懸念もあります。
また、分別の要不要、粗大ゴミの処理についての料金発生の有無についても教えて頂きたく存じます。
最後に、全国のキャンプ場で起こる、マナーの悪い利用者によるゴミ問題の緩和及び解消のモデルケース(パイロットケース)として、愛川町・厚木土木事務所・ボランティアが手を取り合い、1番良い形で進められる事を念願し、全国に発信して参りたいと思っております。
どうか、宜しくお願い致します。
【美化プラント】→【たかはし】
美化プラントへの連絡方法につきましては、個別にご連絡いただくことも可能となりますが、さらに厚木土木事務所とのお手続きのなかで、文書等の取り交わしがございましたら、写し等をご提示いただけますとよりスムーズになるかもしれません。
また、ごみのお持込みにあたりまして、分別(可燃ごみやカン、ビンなど)を行なっていただけると幸いにございます。なお、粗大ごみ等については料金が発生しないように調整いたします。
よろしくお願いいたします。
【たかはし】→【美化プラント】
個別での連絡にて引き取りをして頂ける旨、大変にありがとうございます。
厚木土木事務所とはメールでのやり取りのみです。メールの中に「愛川町環境課に問い合わせて欲しい旨」がありますが、その内容で宜しければ、それを持参すれば宜しいでしょうか?
ゴミの分別はやはり必要ですね。承知しました。
粗大ゴミの無料化、ありがとうございます。
様々骨折りを頂きまして、本当にありがとうございました。
再度、厚木土木事務所にも報告とともに、もう一歩進んだゴミ処理の方法も相談させていただき、またご連絡させて頂きます。
【美化プラント】→【たかはし】
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
ごみの分別に御理解、御協力いただきましてありがとうございます。
持ち込み時にご提示いただく内容について、厚木土木事務所との取り交わしが
メールのみであれば、その内容をご持参いただければと思います。
また、今後の厚木土木事務所とのやり取りの中で、新たに取り交わし等ございましたら、
ご連絡いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
【たかはし】→【厚木土木事務所】
ゴミ処理にご尽力いただき大変にありがとうございます。
愛川町の美化プラントに問い合わせをさせて頂きました。
環境課の◯◯様にも骨折りを頂きまして、
・愛川町の住人以外の方の持ち込み可
・粗大ゴミ無料可
のご提案を頂きました。
ただし、事前の連絡と厚木土木事務所様とのメールの内容の写しの提示が条件となりました。
また、美化プラントの営業日がウィークデーということから、日曜日の引き取りは難しいようです。
更に、分別を行なった上での回収となりますので、美化プラントに持ち込む人は少ないように思います。
河川敷の敷地内に収集場所(コンテナ)の設置、専用ボランティア袋の創設など、ボランティアの負担を減らせるアイデアがあるとありがたく思います。
役所として出来ることは限られているのかもしれませんが、ここが全国の模範となるような民官の共同作業が出来ることが理想です。
何卒、更なる譲歩とご尽力をお願い致します。
【厚木土木事務所】→【たかはし】
当事務所では、河川敷における車両・家電製品等の違法な投棄者を調査し、投棄者が判明した場合はそれらを回収させていますが、投棄者が判明しない場合は、県の費用で回収しています。
バーベキューごみにおいても、夏季に大量に放置された場合は、環境衛生上の問題もあり、当所が回収せざるを得ない場合がありますが、河川敷における飲食ごみは、持ち帰るのが原則です。
これまで県も町も、河川敷の利用者に対し、ごみの持ち帰りをお願いしてきました。県や町や、ボランティアの方々が、河川敷のごみを毎週回収することがあたりまえになってしまうと、これまで以上にごみが増加する可能性があります。
当事務所としては、河川敷で一か所に集積されたごみについては、後日回収することは可能ですが、河川敷の利用者が皆そこにごみを捨てて行ってしまうのではないかという心配がありますので、その際は事前にご連絡ください。
結論
拾ったゴミ(粗大ゴミ含む)を美化プラントに持ち込めば、無料で引き取ってくれる。
河川敷に一か所に集積したものを回収に来てもらう事も可能。
いずれの場合も事前連絡が必要となります。
このやり取りでの内容を活用する場合は、多くの人を呼びかけて清掃イベントの形式にすればメリットが大きいかと思います。
しかし、個人で行う場合については、その限りではなく、結論としては、
「持ち帰る事が出来る分だけ拾い、個人で処理する」
ということに尽きます。
ひとつでいいんです。ひとつだけゴミを拾って、来た時よりも美しくを体現していきませんか?
活動記録
色んなもの落ちてて、意外と面白かったりもしますw
おわりに
少しだけやってみて見えてきたと思える事と言えば、「気楽にやること」だと感じました。
怒り狂いながらやった所で、良いものは生まないと思うし、また逆に誰も理解できないだろうと孤高になるのでもなく、自然体が一番いいと思います。
ゴミを拾うことが、義務でもなく特権でもなく、当たり前であるという意識が広がるように、まず自分からやっていこうと改めて決意する。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
よかったらブックマーク&Twitterのフォローをお願いします!!