ひとまずキャンプ®︎

見切り発車で始めたこのブログ。キャンプのレポやコラムを書いていきます。

もしも焚き火にルールがなかったら

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焚き火したい

焚き火したいよ〜

焚き火したい

たぁ〜きぃ〜びぃィィィィィィ

 

キャンパーの脳内は大体こんな事になってます。

 

近所で焚き火の臭いを感知すると、

 

「ん⁇焚き火だな⁉︎どこだッ⁇」

 

と過剰に反応します。

これは焚き火によって精神的に癒されるヒーリング効果を既知した事による依存のメカニズム、バーニングシンドローム。つまり、焚き火大好き症候群です。

 

というわけで、本題に入ります。

 

もしも焚き火にルールがなかったら

脳内でいかりや長介の声で再生されたあなたは、きっと私と同世代。シニアやシルバーとは言わないが、決して若手ではないです。

 

早速ですが、ルールと言ってもですね、元々は焚き火自体にやり方も流儀もないです。

やりたいようにやれば良いのです。

燃やしたいように燃やせば良いのです。

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だから敢えてルールを作る必要も無いし、ルール違反に対する罰則の規定を決めるなんて以ての外。

 

なのに何故、ルールが存在するのか?

 

それは多分、少しだけ思いやりが足りないからだと思う。思いやりの心があれば、人を思いやることができるのです!!

当たり前のことを声を高らかに叫びました。

その思いやり不足を補う為に、言わば強制的に配慮を促すもの(ルール)を作らざるを得ない。そしてそのルールは個人に委ねる割合が多く、監視員や監視カメラなどはいないし、ましてや客同士で戒め合うようなことはトラブルの元。

 

思いやりの欠ける人にルールを守る意識が働くかどうか、がポイントになる。

負の連鎖はこうして生まれていくようにも思う。

 

世代間のギャップ

 

「昔はこうだった」

「俺(私)たちの若い頃は」

「最近の若い奴は」

 

いつから言い始めた言葉なのか、いつまで言い続ける言葉なのかはわからないけど、このジェネレーションギャップや時代背景や環境によってマナーやルールも変わる。

 

焚き火でも同じような気がする。

 

30〜40年も前にキャンプを始めた人は、学校ですらゴミを焼却していた時代です。

有害物質のダイオキシンなんて一部の科学者しか知らないし、アスベストやフロンガスなんて湯水の如く使っていた時代に、今と同じ物差しで測るのはナンセンスです。

 

かといって昔そうだったから今も同じでいいとは限りません。

 

蜂に刺されたらオシッコをかけるとか、夜口笛を吹くと泥棒がくるとか、夜爪を切ると親の死に目に会えないとか、首にネギを巻くとか、粋な物も含めて色んな言い伝えや対処法がありました。

 

学校や家庭での体罰なんか当たり前。

パワハラやセクハラだってそうです。

昔はその概念がなかったのです。

概念がないということは、その人にとって存在しないのと同じです。

ピロリ菌も存在しない、鬱病も存在しない、花粉症もノロウィルスもインターネットも存在しない。

 

でも、

 

今はWi-Fiが飛んでる時代です。

年配者は時代の変化を受け入れ、自らも柔軟に変化して行くことが大事だし、若い世代も過程を学ぶ中に本質があると捉えて、戸惑う先輩を理解していく事が大事。

お互いを思いやる気持ち。人間らしさ。

 

人口

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現在、地球の人口は75億人程。

45年前は40億人。

世界の人口が爆発的に増えてる。

人間が繁栄を極めた。なんか怖い。殖え方が半端ない。

 

一方で、日本のキャンプ人口の推移を見てみると、1995年がピークで1,580万人を超えた。

現在は800万人程度。全盛期の約半分。

ここ数年での比較だと、キャンプ人口は増加傾向にあるけど、実は2008年に700万まで落ち込み、徐々に伸ばし約10年で100万人と微増しているに過ぎないらしい。

 

実感としては物凄い流行ってる感じがしてた。

もしかしたら、冬キャンプ人口が増えた事でそう感じてただけかな?

 

需要が増えれば供給される価格が下がる。

微増ながらもレジャーとして安定した人気を集めるようになったキャンプ。

20年前とは違い、インスタやTwitterなどのSNSによって情報が拡散され、キャンプ場や道具などが爆発的に売れる時代を迎えた。

 

ちなみに、20年前の時代背景としては、森元首相の任期が2000年4月からだから、「IT革命」より5年も前に遡ることになる。

 

モノが溢れる時代

今、買い物といえば何を想像しますか?

目当てのものを手に入れるために、何店舗も探し歩くような事はほとんどなくなりました。

気軽にネットで買い物をするようになりました。

特に楽天やアマゾンで買います。

いや、全員必ず楽天かアマゾンで買ってます。

インターネットで商品を購入することを、こう言います。

 

「ポチる」

 

日常会話を暗号化して幕府に対する敵愾心を隠す薩摩藩のようでカッコイイでしょ?

 

価格も安く、探すことなく、苦労することなく買うから愛着も湧きにくいのか、使い捨てするようなおぞましい現実を目の当たりにする事があります。

こわい。あの時と同じだ。

 

そう、ビックリマンショックです。

 

勝手に名付けましたが、知ってますか?ビックリマンチョコ。今でもありますよね?色んなキャラクターとコラボして愛され続けるロッテのお菓子です。

そのお菓子を買うとオマケでシールが付いてきます。

このシールが大流行り。まさにパンデミック!

ちなみに私が初めて当てたヘッドはネロ魔神でした。

このシール欲しさに、金持ちの息子(ボンボン)なんかは、大量に購入して、シールだけ抜き取り、お菓子を捨てていました。

本末転倒もいいところです。

小学生ながらに人間の狂気を感じました。

 

私は大人になった今でも、雑誌の付録目当てに買う事はありますが、どうにかして元を取ろうと興味のないページすら穴があくほど読み込みこみます。

 

焚き火

いい加減、焚き火に話を戻さないとタイトルから逸脱し過ぎてしまうので、見出しのパワーで一気に戻します!

 

今でこそ焚き火台が当たり前になってるけど、まだまだ直火が好きな人も多い。

直火可のキャンプ場も残されてる。

焚き火台の概念が無い人もいる。

その人にとっては焚き火台は存在しない(ループ)。

 

直火には直火の良さがあるし、元来焚き火は直火が当たり前だったはず。元来とは、旧石器時代とかの意味合いで。

究極のブッシュクラフトは旧石器時代の生活様式の事と言ってもいい。(よくない)

 

その焚き火台を例にとっても、

「当たり前」とする人と、そうじゃない人で分かれる。

直火でも、石を集めて竃を作り、使い終わったら「元に戻す」人と、次の人が使えるように「敢えてそのまま」にしていく人がいる。

 

モラルが無いわけじゃなく、その人の考え方や価値観によっての違いという場合もある。

 

ただ、焚き火禁止の場所で焚き火したり、直火禁止の場所で直火したり、禁止されてる行為をするのはダメに決まってます。

「知らなかった」としても、反省して改めるべきだし、最悪の場合は賠償責任も生じます。

 

ルールを事前に確認しておくことは、自分を守るためにも大事なことです。

 

その上で、ルールにない「マナー」という見えないものも存在します。

この「マナー」は、全て「思いやり」で賄うことが出来ると断言しておきます。

「マナー」の悪いところは、一人歩きして「ルール」のフリをする時があります。

マナーはマナー。

ルールはルール。

しっかり棲み分ければ、何も難しことはないし、めんどくさくも何ともないです。

 

ルール

ルールはその場所によって違います。

基本的には「〇〇してはいけない」という禁止事項のみが書かれたネガティブリストです。

ルールはトラブル防止の為に作られたものと考えましょう。

ルールがなければ全ては水掛け論で収拾がつきません。

クレームなどの声が上がった時にジャッジする為に、あらかじめルールがあります。

 

トラブルを起こしたり、巻き込まれたくない場合はルールを守りましょう。

 

逆に、日常的にトラブルを起こしてる人もたまに見受けます。

おそらくそれは、以前の成功体験を脳が覚えていてシステムを構築してしまったんだと思います。

それはいつの体験かはわかりませんが、つい自分の我儘を抑えられなくなり、感情的にそれを主張した時に、周りの人達がトラブルを嫌い、間違いを指摘する手間を省き、その人の一過性の我儘を飲み込んだことがあるのではないかと思います。

 

それが癖になり、その人にとっての解決法は我を通す事で他を諦めさせることしか選択肢がなくなってしまったのです。

 

つまり、可哀想な人なのです。

 

だから、ルールを守れない人が、次回はルールが守れる人になるように、仕向けていく奇跡的な優しさが必要なのかもしれない。

 

出来ない事を影で指摘したり、何でも言っていいわけではないと思う。

 

ルールがなかったら、トラブルが生まれる。

 

マナー

ルールに似てるけど、ルールではない。

マナーはマナーであってルールではない。

マナーはルールと違い、守らなくても即座にトラブルが起こるものではありません。

 

〇〇した方が良い。というニュアンスの紳士的なものです。

 

テントの風上で焚き火をすると火の粉が舞った時に危ないから避けるとか、ビニールやプラスチックの様なモノを燃やすのはやめた方がいいでしょうし、紙類を燃やすと灰が風に舞うので気をつけましょうとか、かっこいい後始末の仕方とかですね。

 

ちなみに、一方通行の道路を鬼バックする事はマナー違反ではありません。ルール違反です。

道路交通法によって切符を切られます。

理由は、逆走だからです。

車の向きは関係ありません。一方にしか通行出来ない道路なのです。

 

高速道路のトンネルを無灯火で走行するのはルール違反です。切られます。

 

マックではゴミの片付けはセルフになってるのでルールに近いですが、その後にテーブルを拭くのはマナーです。私がそれを見かけたら「こ、こいつ、できる‼️」と思います。

次の人が気持ちよく使えるようにとの配慮だと思います。

店員さんが仕事としてやるのとは違い、これは真心・思いやりですね。

 

子供と戦いごっこで負けてあげるのはマナーではなくて優しさです。

 

結論

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ルールがなかったら、トラブルが絶え間なく起こり続ける。トラブルが起こると、当事者は元より、周りにいる人も嫌な気持ちになり、そのキャンプ場にはリピートしなくなる。客足が遠のくことで経営が破綻。キャンプ場が閉鎖する。

 

同じことが各地で起きる。

 

次々とキャンプ場が閉鎖に追い込まれる現象をマスコミが嗅ぎつけ、メディアに取り沙汰される。メディアに乗ることで多くの人が認知することとなり、社会問題になる。社会問題となれば、政治家が行政を動かすことになる。市町村や国の施策としてキャンプ禁止条例を発令。条例化されたことにより、メーカーが撤退。多くのキャンパーが不満を抱えて、禿げる。

 

軒並みハゲる。

 

ハゲたのは内閣のせいだとデモ行進が起こる。後にハゲの行進として教科書に載る。教科書に載ったハゲ団体をアメリカが支援する。この間80年。22世紀に入り、21世紀を振り返って「ハゲの世紀」と命名。ハゲ団体が日本の人口を超える。ハゲが政府を設立。日本に対して宣戦布告。

 

 

という事で、もしも焚き火にルールがなかったら、

 

戦争が起きる。

 

でした。

 

あー、こわい。