ゴミを拾う人は、ゴミを捨てない
清掃キャンプ活動を始めてから12日が経ち、嬉しいことに多くの賛同者が現れた。
場所によって違うのかもしれませんが、神奈川県の田代運動公園向かいの中津川河川敷で圧倒的に多かったのは、炭のゴミ(放置)でした。
河川敷はどうしても直火してしまう人が多いようですね。
ゴミを拾う人は、ゴミを捨てない
ゴミの現状
一応、この看板に直火禁止「らしき」文言が載ってます。
・バーベキュー等を行う際に河原の石を使用するのはやめましょう。(石が黒く焼け美観を損ないます。)
優しいw
他にも、ペットボトルや缶、食品の包装紙などは飽きるほどありました。
中々の個性派揃い。
これを個人のレベルで掃除をするのは限界があります。
今のところは、できる範囲でやってます。
ただ、この清掃キャンプ活動というものが、いずれ一般的になり、個人のモラルに根差すようにするには、今の良識ある人の善意のみに頼るわけにはいかないと思いました。
今ある悪循環を断ち切り、少しでも良い方向へと流れを進める為に、行政との連携は不可欠かと思い、問い合わせをすることにしました。
問い合わせてみた
まずは、田代運動公園。
メールフォームに自分の思いとか、実現可能な事とか、出来ないこととか、協力してもらいたい事を、つらつらと書きました。個人情報を添えて。
すると、ご丁寧も電話で返答がありました。
「お問い合わせを頂いた件で、少々お話をお聞かせ願えますか?」と。
内容を掻い摘んで言うと、
「田代運動公園」と、その向かいの「中津川河川敷」は管轄が違うということ。
中津川河川敷については、対岸の釣り堀の関係者や厚木土木事務所が掃除に来てるみたいだということ。
そして最後に「たかはしさんのような人が沢山いれば嬉しいんですけどね〜」とか褒められて素直に喜びました。
その担当者が言うには、結局のところ愛川町の美化プラントでどうにかするようになるのかもしれないけど、河川については国土交通省の管轄。
まずは厚木土木事務所に問い合わせてみて下さい。
いや〜、気持ちの良い人でした。
翌日、すぐに厚木土木事務所にメールで問い合わせをしました。
その間も、清掃キャンプに出かけたり、ツイッター(広報活動w)したりしてました。
すると、ツイッターで、
「清掃キャンプ活動の活動拠点となるHPの作成や、ステッカーなどがあったらいいのではないですか?」
とのリプ(ご意見)を頂きました。
超嬉しいです!そういうの超嬉しいです!!
しかし、ステッカーはおろかHPを作る技術は持ち合わせていない。
その事を正直に話すと、
すぐに作ってくれました((((;゚Д゚)))))))
まだ緒についたばかりなので、これから充実していくとは思いますが、行動力・実現力のある方が現れました!!
思いが形になっていくのってワクワクします。
また、実際に清掃キャンプ活動(#清掃キャンプ活動のハッシュタグを付けてツイッターに画像を投稿)してくれる方が出現しました!
私が把握してるだけで現在のところ8名です。
私を含め9名が清掃キャンプ活動を既に行ってます。
キャンプ場や河原でバーベキューやキャンプをする方がどれくらいいるのかはわかりませんが、かなりいることでしょう。
その方々に、まずは認知してもらう事が大事だと思います。その大きな一歩を踏み出せたと確信しております。
厚木土木事務所に問い合わせをして、11日後。
返答が来ました。
内容は以下の通り。
ボランティアによって集められたごみの処理方法については、各市町村で取り扱いが異なっております。愛川町によると、条件によっては、美化プラントでのごみ処理が可能かもしれないとの事でした。詳しくは愛川町環境課にお問い合わせ下さい。
また、愛川町の美化プラントでのごみ処理が、条件が合わず困難な場合は、他の処理方法を検討いたしますので、改めて当事務所までご連絡いただきますよう、よろしくお願いします。
もの凄く好感の持てる回答でした。
要約すると、
河川敷は厚木土木事務所の管轄とはいえ、ゴミの処理については地元の市町村で扱うんだよね。愛川町に聞いたら「出来ると思う」と言ってたよ。直接話してみて、もしダメならもう一回教えてくれる?
という事。
縦割り行政というか、たらい回しのお役所らしい印象は受けつつも、愛川町の環境課に問い合わせをしました。返事がきたらお知らせします。
野口健さんの清掃登山
(野口健公式ウェブサイトより)
アルピニストの野口健さんといえば、清掃登山で有名です。
言うまでもなく、清掃キャンプ活動はその名前に由来します。
野口健さんは一部の山屋(山を登る人)達からバッシングを受けることもありますが、私は信念の人・行動の人と見ております。
野口健さんが清掃登山をするきっかけやエピソードを自分なりに調べてみました。
エベレストでゴミを見つけ、ヨーロッパの登山家と供に「マナーが悪い」と笑っていたら、その先に何倍ものゴミがあった。日本隊のものだった。一緒に笑ってたヨーロッパ登山家に、
「日本は経済は一流だけど、マナーは三流だ」
と言われ、ショックを受けた。
日本に帰ってきた野口はマスコミにゴミの事を伝えると、日本山岳会から圧力がかかった。
そんな折、日本山岳会の幹部である橋本龍太郎(元総理)から手紙で釘を刺される。
それが野口に火をつけた。
橋本龍太郎の隊が残していったゴミをエベレストから持ち帰ってきてやる、と。
意外にも簡単に見つかり、直接手渡すことに。
橋本は、顔を真っ赤にし眉間に皺を寄せていたが、すっと立ち上がり、
「たしかに、これはわが隊のゴミです。参りました。」
と潔く認め、日本山岳会への野口に対する圧力も辞めさせたという。
また、世界の登山家の間では、富士山が汚いのは有名だそうで、日本隊のゴミがエベレストにある事を知ったヨーロッパ登山家は、
「お前ら日本人は、エベレストを富士山にするのか」
と言われたという。
世界で最も汚いのは富士山というのは常識だそうです。
考える感じる行動する
観念ではなく、実際に行動すること。
これがモットー。
希望や願望を持つことを否定するのではありません。
いいと思ったことを、完璧なレールが敷かれるまで動かないのではなく、悪路を切り拓くように1mmでも前に進むことが大事。
要は、実際にやるか、やらないか。
最悪のマナーが目の前にあるのならば、それに反対し対抗手段をとる。
最悪に立ち向かえば最善ということになる。
わかりやすい方程式だと思う。
実際に1人から始めて、批判や嘲笑、無関心などに加え、非難や罵倒を経て、理解へと繋がると思ってるので、早くも理解者や協力者が現れて驚いている。
先日は、清掃キャンプ活動中にツイッターのフォロワーさんが会いに来てくれた。
嬉しかったなぁ。
コーヒー片手に「たかはしさんですか?」って。
声掛けるのに戸惑いもあっただろうし、わざわざ足を運ぶ労力と時間を割いてくれた。
最高です!!
サイレントクレーマーというのは聞いたことがありましたが、今回はこの事で、
サイレントサポーター
というものの存在に気付くことができました。
重ねて感謝申し上げます!!
ゴミを捨てていく人に問いたい。
おそらく、ゴミを放置または不法に投棄することは良くないことだと内心ではわかっているはず。そんな後ろめたさを残してキャンプやバーベキューをする。
あなたは本当にそれで楽しいの?
私は、ゴミを拾うという使命感に燃えてキャンプが充実してます。
「ゴミを捨てる人」が「ゴミを拾う人」になったら、-1から+1になるので、差し引き+2の効果です。
キャンプをしてる時以外でも、道のゴミを拾ったり、公園のゴミも拾うように心がけてます。
そして行き着いた答えは、リデュースです。
ゴミを出さない工夫です。
よく3Rなどといって取り上げられる中の一翼を担うものです。
reduce(リデュース)
reuse(リユース)
recycle(リサイクル)
そもそもゴミが出なければいいのです。
その観点から、キャンプ道具も必要なものだけを見極めていく。
そして、その可能な限り最小値でキャンプをする。
つまり、ミニマルキャンプです。
これにはもちろん個人差があります。
私は肉でも野菜でもハサミで済ませちゃう事が出来ても、他の人はハサミはハサミ、包丁は包丁。って考えの人もいます。それはそれでいいんです。
必要なものを可能な限り最小値で。
それをする為に、ウルトラライトハイキングの本も読ませてもらい、これから工夫を重ねていきます。
おわりに
今回は、少々長くなりましたが、自分のやりたいことが見えてくると楽しくなり、つい長文になってしまいました。
もし、何か感じるものがあったら、人に話してみたり、道に落ちてるゴミを拾ってみたりしてみて下さい。
きっと清々しい気持ちになれると思います。
そして是非、それを可視化していく活動「#清掃キャンプ活動」とのタグをつけてTwitterに画像付きで投稿して頂ければと思います。
最後までご覧頂き、ありがとうござました。
是非ともブックマーク、Twitterのフォローをお願いいたします。